2020.03.12 【九州・山口・沖縄産業特集】富士通九州システムズ 卒FIT向けソリューション電気料金節約サービス提供
川中 部長
富士通九州システムズ(FJQS、福岡市博多区、石井雄一郎社長)は、太陽光発電の自家消費サービスの提供を検討している事業者に向けて、ヒートポンプ式給湯機を活用した電気料金節約サービス「eMQ-next(エムキューネクスト)」を19年11月から提供している。
eMQ-nextは、太陽光発電利用者(需要家)の電力量データを活用して、利用家庭のヒートポンプ式給湯機の日中の適切な沸き上げ時間を算出し、事業者のサーバーへ連携するサービス。事業者はPC、利用者はスマートフォンで、リアルタイムに実際の電力量の状況や節約金額を確認できることが特長だ。
給湯機のメーカーは問わない。電力値の収集と給湯機へ制御指令を出すゲートウエイと、ゲートウエイと本サービスをつなぐためのサーバーが事業者側で必要になる。これまで卒FITに取り組む事業者向けには発電事業が中心で、ソリューションは少なかった。
FJQSは、既存のサービスやゲートウエイを利用できるeMQ-nextで初期費用を抑えるとともに付加価値を提供して、エネルギーマネジメントサービスの事業化を図る。
川中章・官公庁ソリューション本部第二アプリケーション開発部長は、「シンプルに実際の使用量で沸き上げを判断することで、まずは分かりやすく安心して使ってもらえることを訴求しながら、将来的には天気予測への対応も検討していく」として、電気代の節約だけでなく、太陽光発電利用者の満足度向上も狙う。同社では今後、蓄電池、EVなど制御対象機器の拡大も想定している。
基本の電気料金節約サービスは、月額契約で制御する機器数は100台ベース。オプションで、セットアップと環境構築を行う初期設定、QAサポート(年間契約)、制御機器追加(1契約/100台分追加)のサービスがある。
契約前に1カ月限定で検証環境を使用して、節約金額を検証するお試しサービスも用意している。
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